バスもダウンサイジングの時代・・・
おはようございます!
バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ
今回は久しぶりにバスのお話しです!(*^O^*)
(ブログタイトルを二度見しないで下さいね笑)
皆さんは、
車を購入するときに何を重視しますか・・・?
私なんかは見た目と“ロータリーエンジン”が好きだという事で
リッター7そこそこの今の車に落ち着いているのですが・・・←
「あの車燃費どのくらいなの?」
なんて本当~~によく聞かれます(^^;)
そう、
今や自動車は“燃費”なくして語れなくなりました。
「低燃ピッピッピ~♪」なんてCMあたりから、
街中の販売店もバンバン“低燃費”押し!
“エンジン出力を押さえながらも良い走りを・・・”
そんな考えがもはや当たり前になってきました。
~実はバスも同じ事が起きています~
商用車にも関わらず、何故?という疑問もありますが、
事業者の経費削減+環境への負担軽減が主な理由です。
(ディーゼルの排ガス規制はドンドン厳しくなっています)
では実際どうなっているのか??
コチラが現行の日野セレガなのですが、
エンジンに注目してみましょう。
E13C(13L)
E13Cが出始め~現在まで使用されているエンジンです。
450馬力・200kgf(1100rpm)と力強いエンジンでトルクもあり、
山道走行も全然苦になりません。完成された、良いエンジンです。
それが・・・
A09C(9L)
台頭してきたのがこのA09C型エンジン。
360馬力・160kgf(1100~1600rpm)
今やこのエンジンが主流になってきております。
馬力•トルクを13Cと比べたら、その差は歴然です。
“単純にパワーが無くなったら、坂道とか上らないのでは?”
そんな疑問は6速→7速化で解決する事に。
E13Cでは6速だった変速が、
A09Cでは7速になっております。
“パワーが無くなった分変速増やしたから、
エンジンの良い所を引き出してね!”
というワケです(T_T)
因みに中型はと言うと、
A05C(5L)
260馬力・トルク90kgf(1400rpm)
という、5Lエンジンなんです!
バスなのに、実は5リッターという所に驚きです(゜Д゜)!
-・-・実際の所どうなのか-・-・-
正直このダウンサイジング化、
高速路線バスには良いのかもしれませんが、
観光バスには向いていない
というのが私を含めて弊社運転士は口を揃えての見解です。
特筆すべきは低トルク&ドッカンターボという最悪の組み合わせ←
トルクの細さをカバーする筈のターボが、
グリーンゾーン終わりの1500rpmから急に元気になります。
坂道なんかでギアチェンジしようものなら、
レッド間際まで回してからでないと、次ギアで失速・・・
結果、客席(特に後部座席)ではエンジンの音が響いてしまいます。
極めつけは、
「急坂で止まったら発進できない」
大ベテランの運転士が帰路、
某高校の上り坂で不運にもスクールバスと対向し一旦停止。
様々な補助装置を駆使しても、
二度とバスが上がる事はなかったそうです←
結果生徒は徒歩で上り坂を歩く事に・・・
まだ学生なので良かったのですが、
(いや、決して良くはありませんが・・・)
これが観光地&お年寄りなら大問題です!
~結局の所~
どのエンジンが活きるなんて使用環境次第です。
高速路線なんかでは低燃費も実現出来き、
特段パワーも要らないので良いエンジンだと思います。
(街中での7速変速は、なかなか加速が鈍いですが^^;)
しっかりと割り当てさえ出来ていれば、
特段全く問題ないと思うんです(^_^;)
ただ・・・
ウチの会社では何年か前から新車は全てA09C!(笑)
パワーがない分、値段設定もお安いようで・・・
ケ・・・ケチ~~!!(>_<)←
良ければこちらもポチッと宜しくお願いします!