バス運転士による、まったり安全運転ブログ

EBSでのブレーキ操作はムズカシイ・・・!

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

高速・貸切バスに乗っていて、

「カクンッ」

としたブレーキを経験したことはありませんか・・・?

 

もちろん、

本当に運転が荒い・ミスという場合もありますが、

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実はEBSブレーキシステムが関係しているかもしれません!

 

~EBSブレーキとは~

正式名称をElectronic Brake System

又は電子制御ブレーキシステムとも呼びます。

 

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これは、

「空車時・満車時に関わらず

同じ感覚でブレーキ操作が可能」にする為に、

同時に制動時の安定性を増す為に

エアブレーキの“エア込め”を電子制御でサポートするもの。

よって、

満車&満載時には通常より強めに踏むブレーキも、

空車と同じような踏みサジで済むように自動調整される訳です。

 

~踏み込み○抜き×~

これはこれで勿論便利な点はあります。

前までならぐっと踏んでエアー調整を行っていましたが、

EBS搭載車なら軽く踏めばそれなりの制動が効くので楽!

まさにこの点は、

開発陣の意図通りの役割を果たしていると言えます。

 

が!

問題はブレーキの“抜き”です。

従来なら込めたエアーをフットブレーキを段階的に緩め、

徐々に抜いていく事でショックを無くします。

 

それがEBSでは・・・

・変な電子制御が働き、意図通りにエアを抜けない

更に悪い事に、

・最後微妙にエアを残そうとブレーキを緩めると、

勝手にブレーキを全解除!

&込め直しをするも意図より強いブレーキ→カックン

このような事が頻繁に起きてしまうんです(>_<)

 

~完璧なショック0は難しい~

上記のような事を避ける為に、

こちらも停車の時には半ば諦めです(^_^;)

(勿論スムーズな停車には最大限の努力はしますが)

 

最後の微妙な抜きが出来ないのであれば、

“一定の強さを保持して停車”

という選択肢になります。

そうなれば、やはり停車時のショックは付きもの・・・

(「上手ねぇ」と言われた事もありますが、

少なくとも運転士としては理想的ではありません)

 

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平坦且つ、

ゆとりのある制動の時には以前ご紹介した

“慣性で止まる”

方法でショック0を目指せますが、

全ての場面でそれが出来る訳ではありません。

 

~まとめ~

このEBS搭載車は、

日野セレガであれば平成23年式より搭載されています。

なので結構普及しているんですよね~(^_^;)

(寧ろ、未登載車は比較的“古い”とも言えます)

機能としてはかなり良い物だと思うので、

是非エア抜きが完璧に出来るEBSの開発に期待です・・・!

 

・・・というより(--;)

三菱ふそうの車でこんな話は聞きません←

路線車ではならないので、貸切タイプだけ?

(ウチは日野・いすゞしかないのでわかりませんが・・・)

日野さん、頑張ってくださ~い!(゜Д゜)

 

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