バス運転士による、まったり安全運転ブログ

教習2日目 ~ATバスは観光に不向き!?~

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

昨日は教習2日目!

教官やメンバーも入れ替わり、コースも違うので

“2日目”と書くのも少し変なのですが(^_^;)

峠道を走る訳でも無かったので、

今日は平和に殆ど客席で過ごす教習となりました。

(代わり代わり、市内をハンドル番)

 

AT車をやはり好きになれない私~

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日野セレガ AT車ギアセレクタ

 

 以前・・・

busdriverkenzo.hatenablog.com

こんな記事を書いた私なのですが、

今回の教習でもやはり同じ感想を持ちました。

 

 

というより最終的には、

「これを観光バスとして採用する弊社も弊社・・・」

な~んて考えにもなってしまいました(笑)

 

  • シフトチェンジ毎に変速カクンッ
  • 停止時にクラッチを切る瞬間にも力クンッ
  • おまけにチェンジは遅い  etc・・・

運転席に座っているのであれば、

「まぁ、客席ではあまり感じないのかな~」

と割り切っていた部分もあったのですが・・・

客席でも不愉快な振動!(-_-;)

(これでは下手な運転士と思われても仕方が無い!)

 

~そもそもAT用の構造では無い~

そもそも何故このような現象が起きるのかと言えば・・・

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A09Cエンジン

 

バスのAT車に搭載されているエンジンはMT車と一緒!

(それもダウンサイジングによるA09C 7速尿素

そして、

ミッション系統の構造も殆ど同じ。

クラッチを踏んで、ギアを入れて、クラッチミートさせる

この動作を機械が行っているだけで、

中で行われている操作はMTと全く変わりません。

 

MT車であれば運転士の熟練されたクラッチ操作

(逆を言えばモチロン個人差は生まれますが)

にてスムーズに繋ぐ事でショックを無くしているのですが、

これを機械的に繋ぐ事でショックが起きます。

加えて・・・

昨日の記事の様に上り坂だからサッと繋ぐ事も出来ず、

結果変速している間に減速・・・

繋がったときには速度回復不可能となってしまいます><

 

~バス移動を含めて“観光バス”~

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私達観光バス運転士に共通する認識として、

「車内での時間も快適に〝楽しんで〟頂く」

というものがあるかと思います。

訪れる先々での思い出もモチロン大切ですが、

一番長く過ごして頂くのはバス車内

酔ったり、不安になる様な運転であれば

せっかく安くないお金を払って頂き参加された

観光旅行の思い出汚す事になります。

 

なので、

  • 轍やカーブによる揺れ
  • 加減速で発生するG
  • 変速時、停車時のショック 等

これらを最大限無くす様に神経を使います。

 

“頻繁にどうしようも無いショックが起きる”

これが観光バスとして採用するのは・・・と

思わずにはいられないのでした(^_^;)

 

あと・・・

前回の記事のブックマークにて、

「一概にAT=楽では無いのですネ」

とコメントを頂いたのですが、仰る通りです。

上記の内容が主な理由で、

よりショックを無くそうとするとMTより

どうしても神経をすり減らすからなのです(>_<)

結果、非常に気疲れを起こします。

お客さまがおらず、

適当に走らせるなら寧ろ操作が少ないので楽と言えます。

 

~まとめ~

 AT車の批判ばかりになってしまいました(^_^;)

(これでもまだ書きたいことがあるという)

やはり乗れば乗るほど、

MTが一番だという考えが強くなります。

 

しかしながら、

現在観光バスの“ブーム”はAT。

いずれ全車がAT化する日も遠くは無い事でしょう・・・

技術の進歩によって全く不具合の無い仕上がりになったとしたら?

 

・・・それでも運転士のシフトチェンジに憧れた私は、

(あとFFシフトの“ツー・カツー”の音が好き)

MTに拘りたいと思うけんぞ~なのでした(笑)←ダメだこりゃ

 

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