バス運転士による、まったり安全運転ブログ

観光バス特有(?)の“アゴ擦り”と“ケツ擦り”

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

以前、

大型車特有の“ケツ振り”

所謂リヤオーバーハングについてご説明しました!

busdriverkenzo.hatenablog.com

実はこの記事、

当ブログで一番よく読まれており…

Yahoo!」や「Google」等からのアクセスが最も多い!

(=同時に身バレも怖い!)

それほど同業者の悩みでもあるのでしょう(^^;

 

今回はその“ケツ振り”ならぬ

アゴ擦り”と“ケツ擦り”というものをご紹介します!

 

余談ですが…

全勤務先の研修で習ったのですが

この“ケツ”というのもセクハラらしい。

皆さんは気を付けましょう←

 

<目次>

 

アゴ・ケツ擦り”とは何か?

f:id:BusDriverKenzo:20201013231550j:image

バスの長い車体構造から、

落差の激しい勾配等で地面に車体が接触する事。

これをバスのフロントであれば“アゴ擦り”

リヤであればケツ擦りと言います。

 

ちょっと擦っただけでもかなりの音がするので、

実際お客さまも運転士も驚くほどです。

(そういう時って運転士も窓を開けているので余計)

 

起こる原因

これらが起こる原因は、何よりその車両の長さ。

タイヤから各先端までが長い事にあります。

f:id:BusDriverKenzo:20201014121539j:plain

ホイールベースが短ければ短い程擦りやすく、

現行セレガなんかは特に痛手となっています。

 (その分小回りが利くという利点を手に入れています!)

 

登り勾配の場合…

f:id:BusDriverKenzo:20201013231407j:plain

(イラストどうにかならなかったの?←限界です)

  • 登り初めにアゴ擦りの危険性
  • 前輪が登った際にケツ擦りの危険性

これらが考えられます。

下り勾配の場合…

先ほどの図の進行方向を逆にすればわかる様に、

  • 下りきった際にアゴ擦りの危険性
  • 前輪が平坦な地に着いた際にケツ擦りの危険性

があると言えます。

 

対策として

観光地等に行くとどうしても、

こういった無茶な勾配がつきものです。

ではどう対策をするのか…?

主に2つの対策を取ります。

 

先ず一つ目の対策は、

車体を斜めに持っていく事!

斜めに持っていくことで、

勾配に対する前輪と後輪の感覚差を

出来るだけ縮める事により擦るリスクを減らします。

 

二つ目は、

できるだけゆっくりと動かす事!

サスペンションの上下運動を無く事で擦るリスクを減らし、

万が一擦った際の被害を最小限に留めます。

ここですぐにしゃくる7速車は致命的です←

 

これらはシャコタン車(死語?)でも、

同じ事をされていますね(*^^*)

 

まとめ

今回はケツ擦り・アゴ擦りについてまとめてみましたが、

如何でしたでしょうか(*^^*)?

 

まとめると…

  1. バスは車体が長いので勾配に弱い
  2. 対策として急な勾配は車体を斜めに持っていく
  3. 加えてかなり慎重に、定速で進む

というものでした!

 

皆さんが普通車を運転するにあたり、

取り入れるようなものではないのですが…

観光バスに乗った際に、

“やたらゆっくり進むナァ~”

“なんで斜めに??”

と思ったらこういう理屈と思い出してみてください。

納得出来るかと思います♪

 

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