観光バス特有(?)の“アゴ擦り”と“ケツ擦り”
おはようございます!
バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ
以前、
大型車特有の“ケツ振り”
所謂リヤオーバーハングについてご説明しました!
実はこの記事、
当ブログで一番よく読まれており…
「Yahoo!」や「Google」等からのアクセスが最も多い!
(=同時に身バレも怖い!)
それほど同業者の悩みでもあるのでしょう(^^;
今回はその“ケツ振り”ならぬ
“アゴ擦り”と“ケツ擦り”というものをご紹介します!
余談ですが…
全勤務先の研修で習ったのですが
この“ケツ”というのもセクハラらしい。
皆さんは気を付けましょう←
<目次>
“アゴ・ケツ擦り”とは何か?
バスの長い車体構造から、
落差の激しい勾配等で地面に車体が接触する事。
これをバスのフロントであれば“アゴ擦り”
リヤであればケツ擦りと言います。
ちょっと擦っただけでもかなりの音がするので、
実際お客さまも運転士も驚くほどです。
(そういう時って運転士も窓を開けているので余計)
起こる原因
これらが起こる原因は、何よりその車両の長さ。
タイヤから各先端までが長い事にあります。
ホイールベースが短ければ短い程擦りやすく、
現行セレガなんかは特に痛手となっています。
(その分小回りが利くという利点を手に入れています!)
登り勾配の場合…
(イラストどうにかならなかったの?←限界です)
- 登り初めにアゴ擦りの危険性
- 前輪が登った際にケツ擦りの危険性
これらが考えられます。
下り勾配の場合…
先ほどの図の進行方向を逆にすればわかる様に、
- 下りきった際にアゴ擦りの危険性
- 前輪が平坦な地に着いた際にケツ擦りの危険性
があると言えます。
対策として
観光地等に行くとどうしても、
こういった無茶な勾配がつきものです。
ではどう対策をするのか…?
主に2つの対策を取ります。
先ず一つ目の対策は、
車体を斜めに持っていく事!
斜めに持っていくことで、
勾配に対する前輪と後輪の感覚差を
出来るだけ縮める事により擦るリスクを減らします。
二つ目は、
できるだけゆっくりと動かす事!
サスペンションの上下運動を無く事で擦るリスクを減らし、
万が一擦った際の被害を最小限に留めます。
ここですぐにしゃくる7速車は致命的です←
これらはシャコタン車(死語?)でも、
同じ事をされていますね(*^^*)
まとめ
今回はケツ擦り・アゴ擦りについてまとめてみましたが、
如何でしたでしょうか(*^^*)?
まとめると…
- バスは車体が長いので勾配に弱い
- 対策として急な勾配は車体を斜めに持っていく
- 加えてかなり慎重に、定速で進む
というものでした!
皆さんが普通車を運転するにあたり、
取り入れるようなものではないのですが…
観光バスに乗った際に、
“やたらゆっくり進むナァ~”
“なんで斜めに??”
と思ったらこういう理屈と思い出してみてください。
納得出来るかと思います♪
良ければこちらもポチッと宜しくお願いします!