バス運転士による、まったり安全運転ブログ

バス運転士 事故をしたらどうなる?

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

f:id:BusDriverKenzo:20210116194715j:image

今回は、

バス運転士と“事故”についてのお話しです!

(基本貸切運転士の場合をお話しします)

 

職業運転士として働いている以上、

無事故・安全輸送が最大の使命な訳ですが・・・

ハンドル時間は長時間に及びますし、

何せ12mの巨体を動かす訳なので

事故のリスクというのは常に付き纏います。

 

そこで今回は、

バス運転士が事故をした場合

どういう処分を受けるのか?

<目次>

 コチラの内容をお届けします。

 

事故は身近、「明日は我が身」

先ほどにも書いた様に、

死角も多く巨大な乗り物を動かすバス運転士。

当然事故のリスクは高く・・・

 

正直、

事故らない運転士はほぼいません

私の所属する営業所でも、

無事故の運転士は大ベテラン含め1人もおらず・・・

busdriverkenzo.hatenablog.com

私も過去に痛い思いをしております。

 

モチロン、

皆やりたくてやっている訳ではなく。

事故を避ける為防衛運転に努めているのですが・・・

その中でもやはり事故は発生します。

 

なので事故を起こしたとしても

運転士仲間から責められる事は少ないもので

「次同じ事をやらなければ大丈夫!」

「引きずらない引きずらない!」

と励まし合う事が殆ど。

大きな車体で公道を走る以上皆が皆、

「明日は我が身」だからです。

 

事故が起こると・・・?

(内容は会社によって異なります)

事故速報

バス乗務中に事故が発生した場合、

現場での対応は普通車の場合と変りません。

ただ営業所へ一報電話を入れるのですが、

これを元に“事故速報”が作成され本社へ送られます。

現場略図や運転士の乗務履歴・事故歴

状況・処置等が記されております。

 

事故報告書

日を跨ぎ翌日は日勤出社をし、

(仕事がついていても大概外されます)

お偉いさんと共にヒアリング&DR確認。

事故の原因や再発防止策までを話し合い、

これを元に速報では無く事故報告書”が作成されます。

(事故発生原因〜対策まで結論づける物)

 

始末書

f:id:BusDriverKenzo:20210116194722j:image

画像はイメージです

 

同時に“始末書”を書きます。

外の世界では平和な日常が過ぎている中、

営業所の一室で黙々と始末書を書く自分が情けなく

か~なり辛い時間です><

 

その後の処罰は?

f:id:BusDriverKenzo:20210116194727j:image

モチロンイメージですヨ

 

先の“事故報告書”“始末書”を元に、

本社にて運転士の処分案が検討されます。

これは会社によって異なりますが、

大手だと「点数」で決定することが多い様です。

 

つまり、

原因や場所(車庫内・路上・交差点など)

運転士の無事故期間(△)

によって掛かる点数が算出され、

それによって処分が下されるという仕組みです。

注意で済まされる場合から、

訓戒減給停職降職解職など様々な処分があります。

 

大手なら会社側から処罰が下されるわけですので、

運転士が自腹で修理費等を出す事はありません。

以前までは自腹修理にて事故扱いにしない(=無事故)

という仕組みもありましたが、

運転士の負担軽減の為に無くなりました。

(中小ではまだある所もと聞きますが)

 

先に挙げた私の事故の場合、訓戒処分。

確か賞与の際0.75掛けだったと思います。

因みに・・・

busdriverkenzo.hatenablog.com

例えバス乗務前でも、

アルコール検知器が反応したら停職処分。

飲酒に対しての厳しさはかなりのものと分りますネ。

 

その後の仕事の付き方

さて、

事故翌日のヒアリングが終われば

軽度な事故の場合は数日後に乗務復帰する事になります。

(明らかに停職以下の場合)

 

しかしながら、

その後数ヶ月間の仕事の付き方が変わり・・・

ツアー系の仕事は外されて、

新人さんが担当する簡単なコースがメインになります。

 

以前、

busdriverkenzo.hatenablog.com

行き先はキャリアアップという記事を書きましたが、

事故を起こすとここで他の運転士と差が発生。 

無事故=長期スパンの信頼ですから、

これを再度戻すのには時間が掛かります。

また担当車の付き方も変り、

事故ばかり続くと後輩より古い型という場合も出てきます。

 

事故の誘発に一番注意せよ!

運転士の世界で、

「事故は続く」という言葉があります。

これは運転士のメンタル的な部分もそうなのですが、

“注意の一点化”というものも大きく関わってきます。

 

つまり、

事故をした箇所を注意しすぎるあまり、他の箇所を見逃す

という事です。

よくあるのが左側を事故をした運転士が、

今度は右側をぶつけてくるという事例。

事故直後は特に当該箇所が気になり、

他の部分が疎かになりがちなものです。

 

これは他の仕事でも当て嵌まりますかね?

何かをやらかした時は、

他の箇所もよく注意する様にしましょう。

 

以上、

“バス運転士と事故”についてでした。

事故は本当に明日は我が身です。

起こしてしまった際には社会的責任が発生する事を忘れず、

慢性運転ではなく安全運転に努めましょ〜!

 

良ければこちらもポチッと宜しくお願いします!

ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村