バス運転士による、まったり安全運転ブログ

バス 非常扉の操作

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

皆さんは宿泊先等、

長時間滞在する所の避難経路は確認しますか?

特に心身共にOFFになっている場合、

緊急事態が発生してからではマトモな判断は難しいもの。

よって避難経路図等で、

予め“もしも”の事態に備える必要がありますよね!

 

でもそれがバスであったら・・・?

なかなか非常扉なんて見る機会が無いですし、

その取扱い方も知る機会なんてありません。

 

そこで本日は大型バスの非常扉、

コチラの取扱い方にフォーカスを当てていきます(o^^o)

 

<目次>

 

場所を知ろう!

先ずはバスの非常扉が、

何処にあるのかを確認しましょう!

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画像はリコール発生時のものです(^^;)

この様に日本で運用されているバスは、

車両右側後方に非常扉が備え付けられています!

左側は通常利用する扉があるので、

それが使えない場面を考えると理に適った位置ですね。

 

非常扉の取扱い方

では実際に非常扉を開けてみましょう。 

非常扉付近のレバーにはカバーが掛かっているのですが、

そこに大まかな流れが書いてあります。

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椅子を倒して、カバーを外して、レバーを引く・・・

これが案外難しいので実際に見てみましょう(・∀・)

 

①椅子を倒す
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椅子を倒す際には図にもあった様に、

座席下のフットペダルを踏み込む必要があります。

(写真の赤矢印部分)


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この様に足でぐぐっと踏み込みます。

チョット押したぐらいでは動かないので、

全体重を掛ける勢いで踏み込みましょう。

踏み込みながら椅子を倒すと・・・


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この様に座席が前に倒れます。


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 これで非常扉を使用する際のスペースが空きました。

 

②カバーをとる

これは写真不要ですね(笑)

プラスチック製のカバーなので、

パカッと簡単に取る事ができます。

 

※カバーを外すと運転席よりけたたましい警報音が鳴ります

場合によっては運行を一時停止する場合もあるので、

非常時以外は絶対に外さない、触らない様にお願いします!

 

③レバーを引いて扉を開ける

カバーを取ったら・・・

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この様なレバーが出てきます。


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これを目一杯倒すとロックが外れ、

 

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この様に非常扉を空ける事ができます!

 

④はしごを下ろす

扉を開けて忘れがちなのが梯子の存在です。

そのまま飛び降りると結構な高さ。
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よって、

この図を見ていただくと分る様に、

とっても貧相な梯子”が備え付けられています。


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こいつです。

これをバス車外へ放り出し、

非常扉の取っ手を握りながら外へ脱出します。

 

と、以上がバス非常扉の取扱いでした!

 

おわりに

如何でしたでしょうか?

我々(大手バス会社の)乗務員は定期的に、

非常扉を扱う訓練を受けているのですが・・・

 

本当に“いざ”という時は、

非常扉の操作をお客さまが行って頂く事もあり得ます。

そういうパニックになっている時に、

あの図を見てここで書いた操作をできるか?

やはり予め知識を持っているのとそうでないのとでは、

差が出てくる事かと思います(>_<)

 

是非皆様におかれましては

今日書いた事を頭の片隅に置いて頂き、

バスに乗った際に思い出して頂けると幸いです(^_^)b

 

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