バスと輪留め
おはようございます!
バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ
今回は大型乗りでしか扱わないであろう
“輪止め”についてご紹介します!(o^^o)
その存在意義から、意外なあるあるまで!
宜しければ読んでいって下さいm(_ _)m
<目次>
輪止めとは?
写真の様なタイヤを固定する道具です。
会社によって呼び方も様々で、
- 輪留め(弊社)
- ハンドスコッチ
- チョーク
色々と呼ばれています。
しかしながら、
やはり日本語でパッと解る“輪止め”が
一番メジャーだと思います。
個人的には、
ハンドスコッチを流行らせたいデス←
(カッコよくないですか?笑)
輪止めのかけ方
輪止めを掛ける際には、
- まっすぐ
- タイヤの中心に
- 適度に密着させて
かける必要があります。
この3点はしっかりと機能させるのに不可欠な他、
乗り上げた時に周囲への飛散防止
(ホント人に当たれば重大事故です)
にも繋がってからので必守事項です。
道の形状によってかけ方は異なり、
以下でそれをご説明します。
平坦(基本)
基本的にはこの様に、
タイヤの前後にかける形になります。
この時...
過度に密着させようとして押し込むと、
“輪止めが抜けない”事があります!
(乗降によってどんどん圧がかかるんです)
そうなると出発が遅れるハメに。
適度に密着していればOKです(^_^)b
下り坂・上り坂
下り坂の場合は、
後ろに掛ける必要がありません。
よって
この様に前に2個並べる様にします
上り坂では逆に後ろに2つ並べます。
雪道
雪道では、輪留めの効果は期待できません。
よって、
チェーンの楔を放り込む事で対応します。
意識から飛ぶ“輪止め”の存在
新入り~ベテラン関係なく、
輪留めを外し忘れる運転士も多く居ます><
(私も経験があります)
流れとしては・・・
- 到着!
- 輪止め掛けてお見送り
- 暫く待機
- お客さま帰ってきてお出迎え!
- 出発できるように運転席へ
- 出発!...あれ、動かない(゜Д゜)輪止めや~!!
というような感じです(泣)
本来であれば4と5の間に外すのですが・・・
お客さまとの談笑や、
次の道の事が頭にあると忘れがちに><
中には「輪止め取ったか?」
と書いた紙をハンドルに置く等、
各々様々な対策をとっています。
(私は出発時指差しで輪止めも確認!)
存在意義は?
バスのサイドブレーキは普通車とは構造が異なり、
掛けてあると先ず緩まる事はありません。
が、
やはり作るのも操作するのは生身の人間、
どうしても100%はあり得ないもの。
なので2重、3重の対策として輪止めが必要になってくるのです。
それに、
安全が何より大切なバスという乗り物。
輪止め一つで全く見栄えが異なってきます(o^^o)
特に10台以上の大梯団でズラッと並んだ駐車場、
全車輪止めがされてあると気持ちの良い物です♪
周囲から見ても“手本にしよう”
そう思って頂ける行動を求められるのがバス。
少なくとも私はそう思うので、
少し離れるだけでも輪止めは必ずしています。
(運転席で待機の場合は要りませんヨ!
ブレーキが踏めますからね!)
まとめ
如何だったでしょうか(o^^o)
輪止めに関して知識は深まったでしょうか?
これらの知識の中で皆様に活用して頂きたいのは・・・
普段利用するバスは
“運転席を離れたら輪止めをしているか?”
“まっすぐ、タイヤの中心に、密着しているか?”
という点です。
安全をしっかりと重視していて、
それをキチンと守る乗務員が居る会社かどうかは
この輪止めに顕著に表れます。
是非着目して見て下さいネ♪
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