バス運転士による、まったり安全運転ブログ

バス運転士の拘束時間・休息時間は・・・!?

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

以前

busdriverkenzo.hatenablog.com

コチラの記事で“連続運転時間”を取り上げました。

その関連として、

今回は主に貸切バスで問題となってくる

「バス運転士の拘束時間」

についてご紹介させて頂きます(・∀・)

(こちらもザックリいきます!笑)

 

<目次>

 

バス運転士の拘束時間

バス運転士の拘束時間に関しても、

連続運転時間と同じく厚生労働省にて定められています。

それが・・・

基本的には13時間というもの。

“基本的には”という事は勿論例外があり、

労使協定を結べば16時間まで延長可能になります。

(但し延長は週に2度までだったり、

1週間の平均を72時間以内にする事等色々決りあり)

因みに労使協定は運転士の署名にて行われますが、

貸切バスなんかでは結ばないと仕事がかなり限られてきます。

よって殆どの運転士が署名します

 

この協定をざ~っくりと纏めると・・・

忙しい時・・・16時間拘束

暇なとき・・・13時間拘束

といった具合です(^^;)

 

休息時間は?

拘束時間の後には、勿論休息時間が必要です。

バス運転士の休息時間はどのくらいなのか?

busdriverkenzo.hatenablog.com

実は結構前の記事で説明させて頂いたのですが、

1日8時間

“8時間空けば拘束時間はリセットされる”という仕組みです。

(一般的には入庫→翌出勤まで8時間。

通勤や食事、入浴、次の勉強をと考えると

睡眠時間なんて到底十分とはいえません)

 

加えて泊まり仕業等では・・・

出先ではタイヤを動かさなければ休息時間と見なされます。

 

これを踏まえて、

知っておいて頂きたい事にいきましょう!

 

知っておいて頂きたいコト

上記の点を踏まえて・・・

お客さまからよく要望を受けるが、

“決り上出来ない事”があります。

日帰り・1とパターンを分けてご説明します。

 

日帰りの場合 

よくあるのが・・・

団体で遊園地へ遊びに行くのにバスを貸切り、

朝に出発して夜遊び終わるというパターンです。

f:id:BusDriverKenzo:20201003195147j:plain

図は実際に過去に乗務したものなのですが・・・

ぶっ通しで1日と考えれば拘束時間は

03:30分の出勤から23時入庫までの22時間30分!

しかしながら途中お客さま降車後、

8時間タイヤを動かさなければリセットされるので

そのバス・運転士で出発地まで帰ることができます。

 

この8時間の間に、

  • お客さまが全員かなり早く揃ったから出発して欲しい
  • 忘れ物等で待機場に回送したバスを動かして欲しい 

という依頼を受けることが多くありますが・・・

どうしても出来ない決まりなのです><

 

泊まりの場合

 宿泊の場合・・・

f:id:BusDriverKenzo:20201003201321j:plain

こんなツアーはまぁありませんが・・・笑

例えば1日目に渋滞にハマってしまい、

宿入りが遅れて23:30になってしまったとしましょう。

 

そうなれば、

そこから必ず8時間を空けなければならないので

翌朝の出発は7:30、これより早くは絶対に出来ません

例えば行程表の出発時刻が6時であれ、7時であれ、

タイヤが止まった8時間後の7:30分にしか出発ができません!

 

まとめ

如何でしたでしょうか?

チョコっとは運転士の拘束時間について

理解して頂けたでしょうか・・・??(^^;)

 

これらは貸切バスを利用する際に知っておくと便利で、

現場での「エッ!?」を防げます。

(旅行会社もここまでは説明しません)

 

より賢く利用して頂く為にも、

是非頭の片隅に入れて頂けれ幸いです(o^^o)

 

良ければこちらもポチッと宜しくお願いします!

ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村