バス事故の3割を占める“車内事故”
こんにちは!
バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ
今日も路線バス乗務という事で、
路線バス運転中にもかなり神経を使う
“車内事故”
を少し深く見ていきましょう(o^^o)
車内事故とは何なのか?
という事は、実は一度取り上げたことがあります!
(↓添付記事参照↓)
記事の内容をざっくり纏めると、
- 車内事故とは乗客が転んだりして怪我をする事
- 立ち客が多い路線バスで多く発生する
- 出発・到着時に多い
- 扱いは現場検証も行う〝交通事故〟
という事が書いてあります!
お時間があれば是非読んでみて下さいね(*^O^*)
今回は、
“多いって言っても、車内事故ってどのくらい起きているの?”
という所を実際の路線バスに於ける数字を使って
カンタンにご紹介します!
~以下全てのグラフ・数字は国土交通省から発表されている、
「自動車運送事業自動車事故統計年報」より抜粋しております。~
では路線バスの事故って年間でどのくらい起きているのか?
年々規制の厳罰化、安全装置の導入によって減少傾向にあり、
一番最新のH30年のデータでは、年間1141件となっております。
近年では“他車との接触”とほぼ同数で移行しているのが、
“単独事故”だという事が解ります。
では、その単独事故の内訳を見ていきましょう!
H30年の内訳がコチラです。
単独事故の8割が車内事故なんです!
路線バス全体の事故割合としても、
およそ3割が車内事故という結果に。
更に深く見ていくと・・・
毎年約10人に1人の割合で重傷を負っているのが解ります・・・!
たかが車内事故と言っても、
広い車内、座席や棒で強打する事も十分にありますし、
前方まで吹き飛ばされると高齢者だと容易に骨折します。
車内事故防止策として私ども運転士が取れるのは、
“注意喚起”と“発進前の着席確認”です。
しかしながら、今日も2件ありました。
「まもなく○〇です。危険ですので完全にバスが止まるまで、
座席をお立ちにならないよう、車内事故防止にご協力下さい」
と言っているにも関わらず、
バス停が近づいたら立ち上がるお客様!
「お客様、ブレーキかけますので、しっかりお掴まり下さいね~」
〝降りるのが遅くなって周りの人に迷惑をかけたくない〟
〝こちとら急いでいるんだ!待ってられるか!〟
〝ゆっくりなんだから、止まってるのと同じでしょ〟
そんな気持ちも十分わかります(TT)
でも…
いくら低速で、バス停間際でも、
何かが飛び出せば当然急ブレーキを踏みます。
バス(大型車)のエアブレーキはかなり効きが良く、
思いっきり踏めば
徐行速度→0km/hでもカンタンに体が飛びます
いつなにが起きてもおかしくない公道なので、
幾ら安全運転をしていても突発的に急制動を掛ける場面は
運転士とて全ては読みきれません。
だからこそ、お願いをしております。
是非、
今後路線バスご利用の際には、
バスが完全に停車してから座席をお立ち下さい(^^ゞ
良ければこちらもポチッと宜しくお願いします!