バス運転士による、まったり安全運転ブログ

見切り発車の危険性 ~乗務中のヒヤリハットも紹介~

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

普段車を運転する中で、

皆さんは“見切り発進”していませんか?

f:id:BusDriverKenzo:20200923162322j:image

赤信号で停車中、

まだ赤信号なのにチョロっと前進・・・

酷い時には数秒前進して交差点内に差し掛かるまで

ブレーキを踏まない車もよ~く見かけます(^^;)

 

今回は私の乗務中に起きたヒヤリハットも交え、

この“見切り発進”の危険性を書いていきます!

<目次>

 

見切り発進とは

f:id:BusDriverKenzo:20200923162328j:image

そもそも見切り発進とは、

スムーズな加速を行う為に行われます。

交差する道路の信号を見て、

(若しくは歩行者信号)

前方信号の変わり目を予測。

青と同時に加速を始める行為ですネ!

 

しかしながら、

全く見切れていない車が多いのが現状。

信号パターンは何通りもあり、

全てを予測する事は不可能なのです。

<例>

  • 五叉路
  • 矢印信号
  • 歩行者分離式 など・・・

 

急いだ所で変らない

f:id:BusDriverKenzo:20200923162353j:image

過去の記事でも書いたのですが、

日本の市街地を走るにあたり・・・

急いだ所でかわりません!

 

これは実験でも明らかになっており

(以下当ブログの過去記事より)

 

ある実験では、

通常で30分かかる市街地を急いで運転した場合・・・

多くのドライバーは

「5~10分は短縮できるだろう」

と予測を立てたのですが、

実際には“2分しか違わなかった”というデータがあります。

(「交通事故防止の人間科学」より)

 

この“数分”の為にリスクを冒すのは、

非常にムダな行為であると思いませんか・・・?

 

私のヒヤリハット

ここで私が乗務中に起きたヒヤリハットを。

(教習でもたまにこのDRが使われているとか)

状況

f:id:BusDriverKenzo:20200923155507j:plain

回送中

場面・・・3桁県道某駅付近

時刻・・・17:00頃 夕暮れ時 晴

自車速度・・・30~40km/h程

 

帰路回送をしていた時に上記の交差点へ進入。

歩行者信号は直前に赤に変るも、

当該交差点は歩行者信号赤→10秒後自動車信号赤

という交差点なのでそのまま

前方青信号を確認して進入したのでした。

 

と、その時!

歩道橋の影から自動車がチョロチョロと

走行レーンど真ん中まで前進(゜Д゜)

 

 

結果的には急ブレーキとハンドル回避で衝突にはならず、

事故までにはいかなかったのですが・・・

(ならややこしい図形使うな!笑)

私の心拍数は激しく上昇したのは言うまでもありません。

点呼後DRチェック。

 

原因

このヒヤリハットの原因は、

相手車が歩行者信号赤からの見切り発進

交差点に飛び出してきたもの、という結論でした。

 

私は歩行者信号赤の時点で、

一応車速を抑えていたので回避が出来たのです。

これが60kmくらい出ていたならば・・・?

無茶苦茶な運転であったならば・・・??

当然衝突は免れなかったでしょうし、

下手すりゃ死亡事故になっていた可能性も・・・。

 

まとめ

f:id:BusDriverKenzo:20200923163004j:image

非常に分りやすい見切り発進 YouTubeより

 

今回は見切り発進の危険性をお伝えしました!

「相手方信号は赤なんだし」

と油断してブレーキを離す車が多く居ます。

 

しかし・・・

信号機には様々なパターンがありますし、

最近は無茶な車も急増しています。

そんな中で事故でもしようものなら…

どれだけ相手が悪かろうが、

見切り側にも“信号無視”が付いてしまいます。

 

「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」

焦って運転、事故やトラブルを起こしてしまうより

安パイをとった方が確実で、早い到着が可能ですョ(o^^o)

是非前方信号青を確認してから、

ブレーキから足を離しましょう(^^ゞ

(“もうすぐ変るな!”と準備の見切り◎♪

 

良ければこちらもポチッと宜しくお願いします!

ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村