見切り発車の危険性 ~乗務中のヒヤリハットも紹介~
おはようございます!
バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ
普段車を運転する中で、
皆さんは“見切り発進”していませんか?
赤信号で停車中、
まだ赤信号なのにチョロっと前進・・・
酷い時には数秒前進して交差点内に差し掛かるまで
ブレーキを踏まない車もよ~く見かけます(^^;)
今回は私の乗務中に起きたヒヤリハットも交え、
この“見切り発進”の危険性を書いていきます!
<目次>
見切り発進とは
そもそも見切り発進とは、
スムーズな加速を行う為に行われます。
交差する道路の信号を見て、
(若しくは歩行者信号)
前方信号の変わり目を予測。
青と同時に加速を始める行為ですネ!
しかしながら、
全く見切れていない車が多いのが現状。
信号パターンは何通りもあり、
全てを予測する事は不可能なのです。
<例>
- 五叉路
- 矢印信号
- 歩行者分離式 など・・・
急いだ所で変らない
過去の記事でも書いたのですが、
日本の市街地を走るにあたり・・・
急いだ所でかわりません!
これは実験でも明らかになっており
(以下当ブログの過去記事より)
ある実験では、
通常で30分かかる市街地を急いで運転した場合・・・
多くのドライバーは
「5~10分は短縮できるだろう」
と予測を立てたのですが、
実際には“2分しか違わなかった”というデータがあります。
(「交通事故防止の人間科学」より)
この“数分”の為にリスクを冒すのは、
非常にムダな行為であると思いませんか・・・?
私のヒヤリハット
ここで私が乗務中に起きたヒヤリハットを。
(教習でもたまにこのDRが使われているとか)
状況
回送中
場面・・・3桁県道某駅付近
時刻・・・17:00頃 夕暮れ時 晴
自車速度・・・30~40km/h程
帰路回送をしていた時に上記の交差点へ進入。
歩行者信号は直前に赤に変るも、
当該交差点は歩行者信号赤→10秒後自動車信号赤
という交差点なのでそのまま
前方青信号を確認して進入したのでした。
と、その時!
歩道橋の影から自動車がチョロチョロと
走行レーンど真ん中まで前進(゜Д゜)
結果的には急ブレーキとハンドル回避で衝突にはならず、
事故までにはいかなかったのですが・・・
(ならややこしい図形使うな!笑)
私の心拍数は激しく上昇したのは言うまでもありません。
点呼後DRチェック。
原因
このヒヤリハットの原因は、
相手車が歩行者信号赤からの見切り発進で
交差点に飛び出してきたもの、という結論でした。
私は歩行者信号赤の時点で、
一応車速を抑えていたので回避が出来たのです。
これが60kmくらい出ていたならば・・・?
無茶苦茶な運転であったならば・・・??
当然衝突は免れなかったでしょうし、
下手すりゃ死亡事故になっていた可能性も・・・。
まとめ
非常に分りやすい見切り発進 YouTubeより
今回は見切り発進の危険性をお伝えしました!
「相手方信号は赤なんだし」
と油断してブレーキを離す車が多く居ます。
しかし・・・
信号機には様々なパターンがありますし、
最近は無茶な車も急増しています。
そんな中で事故でもしようものなら…
どれだけ相手が悪かろうが、
見切り側にも“信号無視”が付いてしまいます。
「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」
焦って運転、事故やトラブルを起こしてしまうより
安パイをとった方が確実で、早い到着が可能ですョ(o^^o)
是非前方信号青を確認してから、
ブレーキから足を離しましょう(^^ゞ
(“もうすぐ変るな!”と準備の見切りは◎♪)
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