必読!? バスに導入された“緊急停止ボタン”
おはようございます!
バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ
昨日の記事にて・・・
バスに搭載されるASVをご紹介しました。
これらは運転士が使う装置なのですが・・・
2019年頃の車両より、
EDSSという乗客も使用するASV装置が搭載され初めました。
皆様は画像の様なボタン、見たことがありますか・・・??
新型車両増加に伴い、
今は目にした事が無くても
この装置が搭載されるバスは増えていきます。
そこで、
EDSSとはどういう装置なのか?
どうやって使うのか?
これらを本日はご紹介します(o^^o)
<目次>
EDSSとは?
Emergency Driving Stop System
の略で、
「緊急時走行停止システム」と訳せます。
一時期よく、
“運転士が突然の体調不良による事故”
が多発しましたよね(T_T)
これの対策として日野自動車が開発しました。
(現在は他社でも搭載されています)
どういうものかというと・・・
客席ボタンor運転席横のボタンを、
乗客orガイド・添乗員が運転士の異変を感じたら押す。
これによりバスは緊急停止&周囲に異変を知らせる
というものです。
使い方
ボタンはどこに?
貸切・観光それぞれボタンの位置は異なります。
↑これが貸切(高速)バスのボタン。
前席の天井に備え付けられています。
運転席横にも同様のボタンが付いています。
コチラはガイドや添乗員、運転士自身が押します。
↑路線タイプはコチラ。
運転席後ろの支柱に備え付けられます。
使い方
貸切・路線、どちらも使い方は同じです。
最初はこの様にフタがされていますので・・・
フタをパカッと外してボタンを押すだけです。
作動するとどうなる・・・?
ではボタンを押すとどうなるのでしょうか?
実は客席ボタンと運転士横のボタンには違いがあります。
客席ボタン
客席ボタンを押した場合、
緩い制動と共に運転席から警報が鳴ります。
これは“誤操作防止”の為で、
3秒以内の運転士による操作で取り消す事ができます。
取り消さなかった場合・・・
急制動が掛かり、
ホーンと各種ランプ点滅で周囲に異常を伝えます。
運転士横ボタン
客席ボタンと異なり、
押すと同時に急制動&各種ランプ点滅
運転席から近いので、
“誤操作”が無いので猶予も無い訳です。
いたずらで押すと・・・?
いたずらで押した場合であっても、
運転士の操作で警報にてキャンセルが可能です。
が・・・
もし運転士が何かの理由で
(ハンドルから手が離せない、等)
解除の操作が出来なかった場合・・・
正直予想を上回る制動が掛かります(゜Д゜)
新車試乗でたまたま経験させて貰ったのですが、
来ると解っていてもかなり驚く程!
立ち客が居たら、簡単に飛びます。
(実際所長が飛んだのはまた別の話←)
今のバスは車内カメラが搭載されているので、
誰が押したのかは容易に特定が可能。
もしイタズラ心で押したのであれば・・・
“業務妨害”
誰かが怪我でもしたら・・・
“逮捕”
にもなり得ることでしょう。
緊急時以外は押さないようにしましょう!!
まとめ
昨日のASVの記事を書いた時にも、
この装置を入れようか迷ったのですが・・・
お客さま操作である事から、
一つの記事として扱う事にしました!(^^ゞ
今は新型車両にしか付いていないので、
搭載車の方が少ないかと思います。
しかし、
今後は観光・路線問わずにこの装置は“標準搭載”!
必ず目にする機会も増えてくる事でしょう。
是非必要な時に、正しい使用が出来る様に
知識の片隅に入れて頂ければと思います(o^^o)
(貸切では、大手なんかは最初に
DVDや運転士・ガイド挨拶時にご案内があります)
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