バス運転士による、まったり安全運転ブログ

梯団走行 追い抜きのタイミング

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

先日後輩より、

 「梯団で走っていて追越しのタイミングがいつも迷う」

という悩みをうけました。

正直この悩みというのは誰もがぶち当たるもので、

私も数年悩んで様々な先輩に聞いていました(^^;)

 

そしてこの問題に直面している方は、

何も考えずに走るより確実に成長します。

“走る上で色々疑問が出てくる”

というのは運転職に於いてとても重要で、

その一つ一つが成長の糧となるからです。

 

そこで今回は、

少しでもそういう方の参考になればと思い

私流の追越しタイミングについて

解説をしていきたいと思います!

 

<目次>

 

大前提として ・・・

1.梯団長によって走りは様々

先ず大前提として、

梯団長により考え方は異なる

という事を覚えておいて下さい!

ここで書いた事はあくまでも私の意見、

これをやれば間違いないというものではありません。

 

よって各運転士の癖や走り方、

注意された事を覚えておいて

梯団長によって走りを変える事も必要です。

 

2.他車の迷惑にならない様に

私達が仕事で走る道は公道である故、

他車の迷惑にならない走りが求められます。

よって、

右レーンを何台も連なって走る様な行為はタブーで

プチ渋滞を巻き起こす元にもなってしまいます。

 

追越しのタイミング

では実際に、

様々なシチュエーションに於ける

追越しのタイミングを見ていきましょう。

 

①最も基本的な追越し

交通量が少ない所で行う、

最もセオリー通りの追越しです。

 

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等間隔(約70m)で走行していて、

前号車が追越しを掛けていきます。

 

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前の号車が追越しを終了、

左に戻るのと同時に自分も右レーンに出ます。

 

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自分が走行レーンに戻る際には、

十分なスペースが空いています。

要するに、

間隔をずっと保ちながら移動するという事です。

 

こうする事で、

レーンを長時間独占する事無く

全車との車間距離を保ちながら

追越しをする事が可能となります。

 

ここでNGなのは、

全車と同時に右レーンに躍り出る行為。

無駄に長時間塞いでしまう事になりますし、

梯団走行として美しいといえません。

 

②右レーンが混雑している時の追越し

しかしながら、

毎回セオリー通りとはいかないのが公共道路です。

次は右レーンが混雑している場面を見ていきます。

 

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右レーンが混雑している時にも、

前車に続いて直ぐに追い越しをかける事はしません。

真後ろについた場合、

走行レーン戻る際にスペースが無く

長時間右レーンを塞いでしまうからです。

 

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大体4台目くらいに入る様にすれば、

自分が走行レーンに戻る時も

バス1台入れる感覚が空きスムーズです。

 

③追い越す車が多い場合

追い越す車がだいたい3台を超える場合。

前車が走行レーンに戻るまで待っていれば 

自車の速度も極端に落とさざるを得なくなり、

梯団はどんどん崩れていってしまいます。

 

そこで、

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予め保っていた車間を維持する様に、

自車も右レーンに出るようにします。

逆に、

3台以下であった場合は少し速度を落としてでも

前車が戻るまで待つ方がベターです。

 

④後続車が何台も連なってくる場合

今はまだ空いているが、

非常に大量の後続車が後ろに迫っている場合…

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この場合は梯団が乱れてしまう事を避ける為、

予め右レーンに入る事もあります。

 

要はケースバイケース

というワケで、

以上様々なシチュエーションの追い越しを見ていきました。

 

基本的には ①で紹介したセオリー通りの追い越し、

これを軸に走っていれば問題ありません。

多くのバス会社の梯団を見てきましたが、

殆どがこのやり方をしている筈です。

 

一番醜いのは、

混雑していない道路の右レーンを

何台も連なって走行している梯団。

全台が走行レーンに戻るのにどれだけかかるのか?

そう考えれば避けなければいけない走り方と解ります。

 

しかしながら、

ここで書いた走り方が全てではありません。

梯団の速度、追い越す車の速度等

様々な事を踏まえての判断が必要で、

そう考えると“正解”は無いのかもしれません(^-^;

 

梯団長の走りの特性を考えた上で、

出来る限り梯団を乱さず

他車の迷惑にならない追い越し。

これを頭に入れて判断していきましょう(^^ゞ

 

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