観光バス お客様の“近道”は信用するべからず
おはようございます!
バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ
今回の記事は観光バス運転士あるある…
とりわけ
“観光バス運転士なりたて”
“これから観光バスを目指す”
方に読んで頂きたい記事です!(*^_^*)
(そんな人、0%!?←)
<目次>
魔法の言葉
シチュエーションとしては貸切バス、
お客様の地元を走行する際によく言われる言葉があります。
「運転士さん、こっちのが近道だよ!」
「こっちこっち!抜け道があるから!」
そして、
最後に魔法の言葉を付け加えるのです。
「バスも通っている道だから大丈夫!」
何も知らない運転士だと、
この一言で
“バスも通っているなら行けるのか”
と進路を誤る傾向があります。
(時間が押していると、
結構重圧をかけてくるお客さまも事も多い)
しかしながらこの魔法の言葉で
ドツボにハマる場合も多くあるのです(>_<)
魔法の言葉はとっても危険!
弊社でも稀にあるのが、
この言葉を信頼しきって狭い路地に迷い込み…
結果事故をしてしまうという結果です。
何故このような事になるのか…?
それはお客様が
「12m(ロング)バスの事を指していない」
からに他なりません。
運転士を惑わす魔法の言葉、
「バスが通っている」
この“バス”とは多くの場合路線バス!
それも中型以下の、~9mなのです。
中には…
マイクロバスの事を指して“バス”と言い、
信じ切った運転士が立ち往生したケースも…
お客様からすれば“バス”は全てが“バス”!
12mであろうが、7m未満のマイクロであろうが、
総称して同じという考えもある事を忘れてはいけません。
様々な大きなのバス バス旅ネット様より
自分の勉強した道を信じる!
大切な事は自分の勉強した道に信念を持つ事です。
バス輸送に際して最も重要な事は無事故。
そして…
多くの事故は経路間違い等でテンパった時に起こります。
自分で念入りに調べ上げた道で、
余裕を持って無事故を完遂してこそ“プロ”
「遠回りするから…」
「運転士のせいで遅れた~」
なんて言葉を掛けられる事もありますが、
事故をするよりかは数百倍職務を果たしています。
“自信が無ければ行かない”
これはバスでも普通車でも、
同じことが言えると思います。
それに…
そんな近道があるのであれば、
勉強する時に引っかかっている筈です(^^;
断り方も大切
最後に、
「運転士さん、こっちこっち」
と言われた時に自信が無い場合…
断り方も超重要です!!
ほぼこれでクレームが入るかが決まります。
よく入るクレームを見ていると、
「そんな道いけないよ!」
「12mは無理だから!」
と突っぱねている運転士も多いんです(;_;)
ショートカットを求められる時というのは
大概時間が押しており、運転士も気持ち焦っています。
そんな中命を多く預かり、
突然安全と真逆の事を言われたら
「はぁ?( ゚Д゚)」
となる気持ちは解ります。
しかしながら運転士は接客業。
言葉選びも大切です。
「事前に調べたら狭くて危険だったので、
すみません、今回は安全を優先させて下さい」
とやんわり断る事も必要になってきます。
夜なら、
「夜は特に危険ですので…」
と付け加えたりしてもいいですね。
やんわり断る事、
加えて“安全”というキーワードを入れる事。
これが重要になってきます。
(少なくともこれで私は苦情を貰った事はありません)
切羽詰まる時ほど事故の確率は高くなります。
自らの手でその道にハンドルを切る事だけは、
絶対に避けましょう!!
良ければこちらもポチッと宜しくお願いします!