バス運転士による、まったり安全運転ブログ

観光バス お客様の“近道”は信用するべからず

おはようございます!

バス運転士のけんぞ~です(^^ゞ

 

今回の記事は観光バス運転士あるある…

とりわけ

“観光バス運転士なりたて”

“これから観光バスを目指す”

方に読んで頂きたい記事です!(*^_^*)

(そんな人、0%!?←)

 

<目次>

 

魔法の言葉

シチュエーションとしては貸切バス、

お客様の地元を走行する際によく言われる言葉があります。

 

「運転士さん、こっちのが近道だよ!」

「こっちこっち!抜け道があるから!」

 

そして、

最後に魔法の言葉を付け加えるのです。

 

「バスも通っている道だから大丈夫!」

 

何も知らない運転士だと、

この一言で

“バスも通っているなら行けるのか”

と進路を誤る傾向があります。

(時間が押していると、

結構重圧をかけてくるお客さまも事も多い)

 

しかしながらこの魔法の言葉で

ドツボにハマる場合も多くあるのです(>_<)

 

魔法の言葉はとっても危険!

弊社でも稀にあるのが、

この言葉を信頼しきって狭い路地に迷い込み…

結果事故をしてしまうという結果です。

f:id:BusDriverKenzo:20201009100256p:image

何故このような事になるのか…?

 

それはお客様が

「12m(ロング)バスの事を指していない」

からに他なりません。

 

運転士を惑わす魔法の言葉、

「バスが通っている」

この“バス”とは多くの場合路線バス

それも中型以下の、~9mなのです。

中には…

マイクロバスの事を指して“バス”と言い、

信じ切った運転士が立ち往生したケースも…

 

お客様からすれば“バス”は全てが“バス”!

12mであろうが、7m未満のマイクロであろうが、

総称して同じという考えもある事を忘れてはいけません。

f:id:BusDriverKenzo:20201009100303j:image

様々な大きなのバス バス旅ネット様より

 

 

自分の勉強した道を信じる!

f:id:BusDriverKenzo:20201009100313p:image

大切な事は自分の勉強した道に信念を持つ事です。

バス輸送に際して最も重要な事は無事故。

そして…

多くの事故は経路間違い等でテンパった時に起こります。

 

自分で念入りに調べ上げた道で、

余裕を持って無事故を完遂してこそ“プロ”

「遠回りするから…」

「運転士のせいで遅れた~」

なんて言葉を掛けられる事もありますが、

事故をするよりかは数百倍職務を果たしています。

 

“自信が無ければ行かない”

これはバスでも普通車でも、

同じことが言えると思います。

 

それに…

そんな近道があるのであれば、

勉強する時に引っかかっている筈です(^^;

 

断り方も大切

最後に、

「運転士さん、こっちこっち」

と言われた時に自信が無い場合…

断り方も超重要です!!

ほぼこれでクレームが入るかが決まります。

 

よく入るクレームを見ていると、

「そんな道いけないよ!」

「12mは無理だから!」

と突っぱねている運転士も多いんです(;_;)

 

ショートカットを求められる時というのは

大概時間が押しており、運転士も気持ち焦っています。

そんな中命を多く預かり、

突然安全と真逆の事を言われたら

「はぁ?( ゚Д゚)」

となる気持ちは解ります。

 

しかしながら運転士は接客業。

busdriverkenzo.hatenablog.com

言葉選びも大切です。

 

「事前に調べたら狭くて危険だったので、

すみません、今回は安全を優先させて下さい」

とやんわり断る事も必要になってきます。

 

夜なら、

「夜は特に危険ですので…」

と付け加えたりしてもいいですね。

 

やんわり断る事、

加えて“安全”というキーワードを入れる事。

これが重要になってきます。

(少なくともこれで私は苦情を貰った事はありません)

 

切羽詰まる時ほど事故の確率は高くなります。

自らの手でその道にハンドルを切る事だけは、

絶対に避けましょう!!

 

良ければこちらもポチッと宜しくお願いします!

ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログランキング・にほんブログ村へ PVアクセスランキング にほんブログ村